かさやぬすの日記

後で思い出したいことを書く

ニーアオートマタをクリアしたので感想。

PlayStation Storeの夏のセールということで、以前から神ゲーとして有名だったこのゲームを買ってプレイすることにした。ちなみに、このゲームの前作であるニーアレプリカントはプレイしていない。以下ネタバレも含むが、この記事の目的はストーリーの考察ではなく(正直細部までストーリーは追っていない)、あくまでプレイした感想なので注意したい。

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1. ストーリーや世界観についての感想

簡単に説明するとこのゲームの世界観は、地球がエイリアンに侵略され、人類が月に逃れた後の世界、西暦一万ごろの世界であり、地球奪還のため人類はアンドロイド(人型の機械)を使役し、それに対抗してエイリアンは機械生命体を使役して、アンドロイドと機械生命体が代理戦争をするストーリーである。主人公はアンドロイドの2Bである。

 

BGMの効果もあるが、全体的に悲壮感の漂うゲームであると感じた。また、敵である機械生命体は、見た目が人型ではなく、2等身くらいであり、人によっては可愛らしさを感じる人もいるらしいが、個人的には気味悪さのほうが強かった。機械生命体は見た目も全員同じで顔に感情を表さない無機物という感じだが、話す言葉は片言の人語であり、感情的な言葉も発するし(「やめて、コロさないで」など)、凶悪な武器を振り回す姿には不思議な不安を感じた。

 

このゲームのストーリーは大きく前半後半に分けることができると思う。ドラクエ11ドラクエ8のようにストーリーを二つに分けることができるゲームは多いと思う。その中でも、このゲームはドラクエ11のような特徴的な分け方をしている。

このゲームの前半では、主人公2Bがアンドロイドとして司令部から与えられた任務をこなしていき、地球奪還のために立ちふさがる強敵たちと戦っていくアクションゲームであり、主人公たちの目的は地球の奪還である。

一方、後半になると主人公たちはある出来事に絶望することになる。それから彼らの目的は全く別のものに変わる

このように前半と後半で、ある"絶望的な出来事"から主人公の行動原理が大きく変わるようなストーリーであり、やったことがある人は分かると思うが、そういう意味でドラクエ11的な二部構成になっている。

そういう構成のストーリーはプレイヤーの気持ちを掻き立てる。前半では順調に物事が進んでいた展開から、行動の目的すら失うようなどんでん返し。主人公とプレイヤーはそこでこれからどうすればいいんだろうという気持ちが共鳴する。こういったストーリーは話が間延びせず、目的も変わってしまうので、一つのゲームで二度楽しめるような壮大なボリュームを感じるし、とても魅力的だ。

 

2. ゲームシステムについての感想

このゲームの戦闘は2Dアクション,3Dアクション、2Dシューティング、3Dシューティングなど多様な戦闘ジャンルが混ぜられている。一般的にPS4のゲームの戦闘は3Dアクションが主流だが、このゲームではマリオやロックマンを彷彿とする2Dアクションも存在する。なぜ2Dアクションを取り入れたのかについて考える。個人的には二つ理由が考えられた。一つは、複雑なダンジョン攻略を避けるため。もう一つは、背景をプレイヤーによく見てもらいたいから。この二点ではないかと想像する。2Dアクション戦闘に切り替わる場面には共通点がある。それは複雑なダンジョン(廃工場内、森の城内)であり、これらのダンジョンを仮に3Dアクションにしてしまうと、マップの中で迷ってしまうプレイヤーも出てきてしまうと思ったからではないだろうか。ダンジョンで迷うことに面白さを感じるプレイヤーなど誰もいない。これはストーリーを楽しむ上で大きな障害になってしまう。廃工場や森の城は広大なダンジョンであるため、あえてスムーズにダンジョン攻略ができるように一本道の2Dアクションにしたのではないかと推測する。また、廃工場の広さをプレイヤーに魅せるために背景がしっかり映る2D画面を採用したのではないかと推測する。

 

 

3. まとめ

このゲームのことが大好きな人も多いし、実際自分はプレイしたあとにyoutubeで実況動画や配信のアーカイブを見て、多くのプレイした人たちが感動していたこともわかった。が、正直自分は彼らほど感動はしてなかったと思う。それはおそらくこのゲームのせいではない。自分との相性や自分の感受性に問題があるのだと思う。元々悲壮感のあるゲームはあまり好きではないのである。またソシャゲのやりすぎなのかもしれないが、壮大なマップの移動や強敵との戦闘が非常にけだるく感じてしまった(しかもオートセーブがないので負けたらかなり戻されたこともあった)。数年前までは、それも含めてRPGが大好きだったのだが。。。こういうふうに変わってしまった理由についてはわからないけど、これからも考えていきたい。それでも、3Dモデルはとても精巧できれいだったし、やはり前半と後半を分かつ部分の演出には鳥肌はたったし「あ~、これが神ゲーといわれる所以か」と思った。とても作り込まれた良ゲーである。